2010年08月09日

『アメリカ株長期投資入門 2022年にNYダウは4万ドルに上昇する』 中丸友一郎 

アメリカ株を日本でも簡単に売買できるので
長期的に持ちたいセクションではあります。

本書ではアメリカ株が長期的に上昇する根拠を
1 アメリカの経済の規模は世界最大
2 アメリカは人口増加率が高いので、潜在成長率が高い
3 アメリカは生産性、教育水準が高くので、潜在成長率が高い
4 アメリカ企業の株主資本利益率(ROE)が高い
5 アメリカが世界の経済をリード
としています。

また、NYダウを
モンテカルロシミュレーションで計算すると
2022年ごろには4万ドル、
2030年ごろには6万ドルに
上昇するとでてきます。
これは机上の計算ですが
優れたリーダーが登場する面でも
日本よりはずっと期待できる国でしょう。

アメリカ株を購入するには、個別株、
インデックス・ファンド、ETFといった方法があります。

また個別株を購入したい人向けに
アメリカ株の口座開設や入金方法、購入方法、
さらにはバリューライン
(日本でいえば「四季報」)の読み方、
ダウ30種の研究、株価予想の方法を
2通り紹介しています。

あまりにもあっさりしているので
実際に個別株に投資するには材料が少ないと
感じられます。

また、今年(2010年)に入ってのギリシャ国債から
起きた混乱については触れられていません。

ただし、じっくりと長期投資をするのなら
ボラティリティも低く、確実性は高いので
アメリカ株は分散投資のひとつとして
採用してもいいでしょう。
日本で購入するには、英語がよほどできるのでない限り
インデックス・ファンドが購入しやすいでしょう。

となると、この本って必要かな〜とも思うんですけれどね。
投資初心者がアメリカ株の概要を知るにはいいでしょう。

花 本書でチェックしたところ
今回の金融危機の原因のひとつとなったアメリカの過剰消費とそれを反映した経常収支の大赤字は、2009年のアメリカの貯蓄率上昇と経常収支の改善にみられるように、すでに大きく転換する兆しを見せています。

アメリカ株実質投資リターン+アメリカのインフレ率+ドルの対円為替損益―日本のインフレ率=アメリカ株実説投資リターン+ドルの対円為替損益+アメリカのインフレ率―日本のインフレ率

ドル・円為替レート7つの決定要因
1 絶対的購買力平価
2 相対的購買力平価
3 経常収支バランス
4 短期金利差
5 長期金利差
6 モメンタム
7 米国政府の為替政策

マーケットの恐怖指数=VIX指数(S&P500指数オプション・プレミアムに内在するインプライド・ボラティリティ指数

予想株価=予想1株当たり利益(EPS)×株価収益率(PER)

アメリカ株投資のゴールデンルール(黄金の5つの法則)(抜粋)
1 アメリカ経済の成長とグローバル化の波に乗ることが長期的には極めて重要
2 短期的にはアメリカの景気は循環
4 バリュエーション(価値評価)は常に重要。株価収益率(PER)、シラー株価収益率、PEGレシオ(PERに成長率を加味した指標)、純資産倍率(PBR)、配当利回り(1株配当÷株価)


花 目次
はじめに
第1章 長期投資をするならアメリカ株しかない
アメリカはとにかくデカイ
ダイナミックで魅力的なアメリカ企業
時価総額ランキング
ダウとは何か?
S&P500とは何か?
ナスダック総合指数とは何か?
なぜアメリカ株投資がおすすめなのか?
日本株やエマージング・マーケットよりも魅力的な理由
【コラム(やや上級者向け)】NYダウは1万ドルから2022年に4万ドルへ!
アメリカの偉大な投資家ウォーレン・バフェット
第2章 アメリカ株取引を始めるには
まず「外国証券取引口座」を開設する
米ドル資金を用意する
アメリカ株を注文する
アメリカ株の売買方式
値幅制限はなし!

第3章 インデックス・ファンドでかしこい資産運用
インデックス・ファンドとは何か?
インデックス・ファンドの魅力
投資信託でインデックスを買う
ETF革命を利用せよ!
どんなインデックスが買えるのか
インデックス投資の妙味

第4章 アメリカ版会社四季報「バリューライン」の活用法
おばあちゃんも知っている「バリューライン」とは?
「バリューライン」活用法
「バリューライン」で1株利益のトレンドラインを引こう!
そのほかの参考になる情報源

第5章 ダウ30銘柄徹底研究
アルコアは素材の王者
アメックスはカード事業復活で大反発
ボーイングは世界最大の航空宇宙企業
バンク・オブ・アメリカはメリルリンチ買収をテコに新展開
キャタピラーは世界一の建機メーカー
シスコシステムズはハイテクの成長株
シェブロンは石油の有望企業
デュポンは名門化学企業
ウォルト・ディズニーは世界のドリームランド
ゼネラル・エレクトリックは世界一のコングロマリット
ホーム・デポは日曜大工の王様
ヒューレット・パッカードはシリコンバレー起業家の元祖
IBMはハイテクの老舗
インテルは半導体の雄
ジョンソン・エンド・ジョンソンはバンドエイドでおなじみ
JPモルガン・チェースは金融危機後の勝ち組ナンバーワン銀行
クラフトフーヅは食品の巨人
コカ・コーラはスカッと爽やか
マクドナルドはビッグマックでおなじみ
3Mはエクセレント・カンパニーの代表
メルクは医薬品の老舗
マイクロソフトは世界最大のソフトウェア企業
ファイザーはバイアグラで世界最大の製薬会社に
P&Gは石鹸・洗剤で主婦の友
AT&Tはアメリカ最大の通信会社
トラベラーズはAIG後の有力保険会社
ユナイテッド・テクノロジーズは知る人ぞ知る超優良企業
ベライゾンは高配当の通信会社
ウォルマートは世界最大のスーパーマーケット
エクソンモービルはエネルギーの巨人
さあ、アメリカ株の最適ポートフォリオをつくろう!

第6章 アメリカ株長期投資ではドル・円レートを忘れよ!
ドル・円レートは短期ではランダムウォーク
ドル・円レートの中長期トレンド
ビッグマックとカフェラテでドル・円レートの長期適正水準を考える
インフレ率格差でドル・円レートを説明する
【コラム】基軸通貨ドルは復権する(通貨のネットワーク外部性)
実質リターンに注目すれば、ドル・円レートを忘れていい!

第7章 アメリカのマーケットを理解せよ!
なぜアメリカ株は2009年に回復したのか
アメリカ株式市場をチャートでみる
セクター別のリターンはどうなっているか
NYダウ工業株30種銘柄別のリターンはどうなっているか
VIX指数(恐怖指数)で買いどきを探る
S&P500移動平均線から買いどきと売りどきを探る

第8章 アメリカの重要経済指標を理解せよ!
アメリカ株に影響を与える経済統計
経済指標をみるポイント

第9章 機関投資家に学ぶアメリカ株勝利戦略
アメリカ株の確率的予想法
EPSとPERはアメリカ株評価の2つのキーワード
1株利益はどこから来るのか?
年末の株価をどう予想するか?
S&P500は500ポイントか、それとも2100ポイントか
株式の三位一体はアメリカ株にも当てはまる

第10章 アメリカ株投資のゴールデンルール
大恐慌時でも株を買い続けていれば儲かった
NYダウ・チャートはバブルか?
アメリカ株式市場は失われた10年から再生の10年へ
オバマノミックスでアメリカ経済はどうなるか
オバマノミックス勝利の秘密
アメリカ株はいまフェアバリュー(適正株価)
アメリカ株投資のゴールデンルール(黄金の5つの法則)

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中丸友一郎
★★★
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posted by かつき at 12:55| マネーの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『10年先を読む長期投資』『さわかみ流 図解 長期投資学』 澤上篤人

さわかみファンドの澤上さんは
長期投資についてたくさん著書があるのですが
さわかみファンドについてはありません。
でも、この2冊を読めば
さわかみファンドの理念や銘柄選択、
売買についてよくわかります。

『10年先を読む長期投資』では
投資の基礎知識から実際の銘柄選び、
長期投資の方法、投資信託の利用法、
そして投資を通して何を感じるか

といったことが学べます。

他の本では「売り」について
あまり書かれていないのですが
本書では「うねり取り」で売買することを推奨し
さわかみファンドでも行っているそうです。

『さわかみ流 図解 長期投資学』では
長期投資のための銘柄選択について書かれています。
将来、どのようになっていくか、という発想で
フローチャートを作成し
それに従って将来像を見定めます。

どちらも長期投資家になるための思考法に
触れていますので
投資信託ではなく、
個別株を取引したい場合にも役立つ本です。

楽天ブックスの『10年先を読む長期投資』へ『10年先を読む長期投資 暴落時こそ株を買え』
澤上篤人
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楽天ブックスの『さわかみ流 図解 長期投資額』へ『さわかみ流 図解 長期投資学 最後に勝つ、財産づくりの仕組み』
澤上篤人
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posted by かつき at 10:01| マネーの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月07日

投資信託の参考書



タグ:投資信託
posted by かつき at 16:53| マネーの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『しっかり着実に増やすための投資信託情報の選び方・使い方』 藤沢久美

2006年出版なので少し前になり
紹介されている一部のサイトが
統合されていたりします。

でも、 投資信託を購入する際の情報収集に役立ちます。

投資信託を購入するときは人任せだったり
投資ブログなどの意見に左右されがちですが
自分で情報を収集し、納得したうえで購入し
さらにベンチマークなどの分析もできるようになる
本です。

投資の情報収集、分析ができれば
投資信託に限らず、他の投資にも役立ちます。
もちろん、投資信託の基礎知識もおさえており
もう1冊欲しい時にお薦めの本。

花 目次
序章 【図解】簡単! 投資信託の売買ガイダンス
第1章 「投資信託」という金融商品についていちばん知りたいこと
第2章 手軽で信頼できる投資信託情報の見分け方
第3章 投信選びはファンドマネージャーを知ることから
第4章 パンフには載らない! 人気投信のメリット、デメリット
第5章 初心者にもわかる投資信託情報の分析法
第6章 投信選びの強い味方! 投信評価会社の活用法
第7章 疑問点もすべて解決! 投資信託なんでもQ&A
あとがきにかえて
索引

楽天ブックスの『投資信託情報の選び方・使い方』へ『しっかり着実に増やすための投資信託情報の選び方・使い方』
藤沢久美
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posted by かつき at 10:04| マネーの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『インデックスファンドの時代 アメリカにおける資産運用の新潮流』 J・C・ボーグル

世界で最大のミューチュアル・ファンド(投資信託)運用会社
バンガード・グループの創始者J・C・ボーグルによる
インデックス・ファンドについて考察した本です。

バンガードは1975年、
世界で初めてのインデックス・ファンドを作り
ノーロード投信(販売手数料無料)も始めました。


インデックス・ファンドやノーロードが
アメリカでは過半数を占める現状を考えると
バンガード・グループの偉業を感じます。

本書では、投資に勝つための戦略から始まり、
運用スタイルやパフォーマンスという点から
インデックスの優れた点
をさまざまに証明します。

さらにはインデックス・ファンドのなかで
グロース株とバリュー株、
値がさ優良株と低位株、
大型株と小型株、
アメリカ株と外国株といった比較もなされており
とても興味深く読みました。

日本ではまだ、インデックスとアクティブの比較しか
出されていません。
ぜひ、日本もインデックス・ファンド研究をすすめてほしい

インデックスが強いというのは
ベンチマークが右肩上がりに成長し続けている証拠。
経済の牽引国のインデックスは強いなあと
改めて感じました。

また投資信託運用会社の問題点や解決法、
投資家からの選別にも触れられており
「いいカモ」にならないための注意を喚起しています。

花 本書でチェックしたところ
オッカムのカミソリから株式市場のリターンを考える
・初期投資時点の配当利回り
・その後の利益成長率
・投資期間内の株価収益率の変化

現代にあっては、「世界が複雑になればなるほど、運用の目標を達成するためには単純さを追い求めるべきだ」

インデックス運用をフルに活かす基本ルール
1 低コストのファンドを選択せよ
2 専門サービスの追加コストをよく吟味せよ
3 過去のパフォーマンスを過大評価すべからず
4 一貫性とリスクの判断に過去のパフォーマンスを活用すべし
5 スターマネジャーは要注意
6 資産規模に注意しべし
7 多くのファンドを持つべからず
8 いったん購入したポートフォリオを持ち続けるべし

モーニングスター誌の最近の研究では、ランダムに選択した株式ファンドを4つ以上保有しても、目に見えてリスクを軽減することはできないと結論している

短期的にはどの株価指数を選ぶかは重要な問題になる

インデックス・ファンドをむやみに選ぶのではなく、そのファンドが本当に自分の求める市場セグメントに追随するものかどうかを見極めなければならない。

積極運用されている国際ファンドに比較して国際インデックス・ファンドの相対的な優位性はさらに大きなものになっている。

コストはファンドの相対的なリターンの重要な決定要因である。

RTM(平均への回帰)の学術的な側面が示すもの、すなわち歴史的な統計が示すものは、平均への回帰性は健在であるということである

市場と差別化することを決心したファンド・マネジャーは、自分たちのリターンは四半期あるいは一年単位の市場平均リターンにぴたtりと合致するわけではないことを、投資家に対してはっきりと伝える必要がある。同様に、投資家が期待してているのは「長期的」に市場に打ち勝つことであることも、はっきりさせておかなければならない。

規模の大きさがリターンを妨げる要因
・ファンドに組み入れることができる株式のユニバースが減少すること
・取引コストが増加すること
・ポートフォリオの運用がますます組織化されてグループ志向になり、機知に富んだ個人のファンド・マネジャーに依存しなくなること


花 目次
発刊にあたって
推薦の言葉 ピーター・バーンスタイン
序文
謝辞
第1部 投資戦略
第1章 長期投資とは――チャンス氏の庭造り
第2章 リターンの性質――「オッカム」のカミソリ
第3章 資産配分問題――パフォーマンス特性のなぞ
第4章 単純さのメリット――あるべきところに行き着くために

第2部 投資選択について
第5章 インデックス運用について――経験が希望に勝
第6章 株式の運用スタイル――三目並べ
第7章 債券投資――忘却にいたる苦行
第8章 グローバル投資――ダイアモンドの山
第9章 優れた投信の選択――聖杯を求めて

第3部 投資パフォーマンスについて
第10章 平均への回帰――ニュートンの復讐
第11章 相対パフォーマンス主義――幸せと不幸せの違い
第12章 資産規模――成功は失敗のもと
第13章 税金問題――複眼のメリット
第14章 時間について――第4の要素――マジックか横暴か

第4部 ファンド運用について
第15章 基本原則――重要な原則は曲げてはならない
第16章 マーケティングについて――メッセージは手段である
第17章 テクノロジーについて――何のために
第18章 ファンドの取締役――2人の主人に仕える
第19章 ミューチュアル・ファンドの組織構造――組織が戦略を規定する

第5部 基本精神
第20章 起業家精神――創造の喜び
第21章 リーダーシップについて――目的意識
第22章 人間について――顧客と乗組員
おわりに

注一覧
監訳者あとがき

楽天ブックスの『インデックス・ファンドの時代』へ『インデックス・ファンドの時代 アメリカにおける資産運用の新潮流』icon
J・C・ボーグル
監訳:井出正介
訳:みずほ年金研究所
☆☆☆☆☆
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posted by かつき at 09:55| マネーの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする